某大会での話だ。ゲームが早く終わり、会場内をぶらばらしていると、たまたまあるゲームANTとクロックパーミ(Bantかカナスレかマーフォークは不明)が目に入ったので観戦することにした。時間つぶしの観戦のはずだったのだが、非常に衝撃を感じたので記載したい。普段なら、ただの観戦したゲームなどすぐに忘れてしまう。しかし、決してその激闘を忘れないだろう。

なぜなら、その某ANTプレイヤーが脅威のプレイングを行ったからだ。状況は、ANTプレイヤーが先手。初手は(記憶がうる覚えなので正確でないかもしれないが)以下のとおりだ。
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Underground Sea
Underground Sea
思案/Ponder
ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond
水蓮の花びら/Lotus Petal
金属モックス/Chrome Mox
暗黒の儀式/Dark Ritual
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手札破壊もなく、コンボカード(むかつき、黒チューター)もない。サーチカードがponderだけで心細い。マナ要素だけは十分なのが救いか。

とっさに

A.マリガンを選択する
B.第1ターンにとりあえずponder

を考えた。多分私なら、Aを選択しただろう。
だが、答えは、そのプレイヤーが第一ターンに実際にとったプレイングだ。それは、

①Underground Seaセット
②ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond、水蓮の花びら/Lotus Petal、
金属モックス/Chrome Moxを連続してキャスト
③水蓮の花びら/Lotus Petalから思案/Ponder
④スタックでUnderground Seaから暗黒の儀式/Dark Ritual
⑤更にスタックでライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamondから黒マナ

このプレイングを間近で見た瞬間に戦慄を覚えた。よくカウンターデッキ相手にFoWがないことを前提--初手にFoWがある確率は約40%。参照:http://hal9000.diarynote.jp/201009082220337104/--に、先手第一ターンにブッパするプレイングは、何度も見たことがあるが、先手第一ターンにコンボが発動しない可能性を秘めたままブッパすることは初めてみたからだ。便宜上、これを超ブッパと呼ぶ。

勝つには、ponderでむかつきを引くしかない。よって、思案/Ponderで引かなかったらゲーム敗退がほぼ確定する恐怖(リスク)を負っている。たが、そのリスクを乗り越えた先のリターンも果てしなく大きい。そして、そのプレイヤーは、恐怖にうち勝ち行動をした。勝つための行動だ。

実際はどうなったか。残念ながら、Ponderで何も引けなかったらしく、静かに投了した。ただ、ANTプレイヤーに後悔の念は見えなかった。また、その対戦相手は、脅威のプレイングに対して賞賛を送っていた。もちろん私もその前向きなプレイに心で賛辞を送った。

なお、両名ともレガシーレートが1700余裕越えのプレイヤーであることが後の調査でわかった。私のレートより遥か高見を歩いているプレイヤー達だ。

以前、自分もANTプレイヤーになろうと思い挫折した経験--参照:http://hal9000.diarynote.jp/201010272333365774/http://hal9000.diarynote.jp/201010292259515798/ --を持つ。

だが、これを見てthe Dropperでもなく、the Loserでもなく、ANT Playerになりたいいう気持ちが強くなっている。

来年2月にエタフェスがある。彼らとそこで再会し、私の今後のマジック人生を変えるであろうプレイング、超ブッパを放ちたいものだ。

コメント

ジオン軍
2013年6月12日22:44

LEDから青マナを出せばもうワンチャンあったのでは・・・・

KURATA_HAL
2013年6月15日17:54

マリガンしたほうがワンチャンだったと思います。

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