裏の支配者を打倒するカード

長らく16世紀まで数世紀に渡り、日本において、宗教勢力が、時の政府（室町幕府や鎌倉幕府、天皇より・・・）に匹敵する絶大な力を誇り、（決して表に出ることはないが、）その影響力を行使してきた。日本を影から支配していたと言ってもいいかもしれない。織田信長が出てくるまでだが。
もちろん、これは古今東西に見ることができる。現在の外国では、宗教の政治的な影響力は依然として大きい（日本でも少なからず宗教勢力は存在するが、外国に比べれば健全なものだ）。ただ、日本では、官僚という政府よりも大きな影の支配者が存在する。他に有名なところでは、アメリカでの全米ライフル協会を筆頭とする軍産複合体だろう。


では、マジックは、どうか？
現在のメタは、ANTとショーテル♪のコンボデッキがトップに君臨している。メタを考えるうえでは、無視できなず、誰も異論は挟まないだろう。まさに支配者と言っても良い。

では、影の支配者は、存在するのか？
もちろん存在する。赤いデッキたちだ。

ゴブリン、ドラゴンストンピー、バーンデッキ・・・。

まさに赤い呪文で構成された赤いデッキたち。これらは、上記ANTやショーテル♪よりもメタに対して大きな影の影響力を行使していると言っても良い。

だが、影の支配者は、世の常だが、社会を歪め停滞させることが多々ある。では、どうすればよいのか？それは、打倒するしかない。織田信長が16世紀に宗教勢力に対して容赦なく行使した弾圧のように。

Chill / 寒け (１)(青)
エンチャント

赤の呪文は、それを唱えるためのコストが(２)多くなる。

まさに赤いデッキを弾圧するために存在する古の呪文だ。１枚はるだけで、赤いデッキを足踏みさせ、２枚目で赤いデッキは完全に停止する。３枚目まで張れれば、赤いデッキには投了というプレイングしか残されていないだろう。

前回のエントリーでメタは停滞していると書いた（参照「最近思うこと：メタって停滞してるのだろうか？」http://hal9000.diarynote.jp/201102242312218679/）。その本当の原因は、これら赤いデッキにあるのではないだろうか？。そして、今、それを全てのプレイヤーが立ち上がり打倒すべきでないのだろうか？

今こそ、Chill / 寒けを入れて、赤いデッキを根絶使用ではないか。健全なマジックのメタを築く一歩として