カードはブッパ買いするべきか、こまめに買うべきか
2011年3月9日コメント (4)「どうせ、いつか買うのだから一度に全部買った方が絶対得だ」昨年のワールドで某H氏が黒枠カードを大量に買いあさり、白枠カードを大量に売りさばいていたさいに放った言葉だ。
私は、マジックのカードを本当にちょこっとづつしか買わない。今では、結構なカード資産を持つにいたったが、一度の買い物で1万円以上使ったことは、ほとんどない。大半のデュアランは1枚づつ集めたものだ。金がないから、まとめ買いしないわけではない。ただ、"マジックのカード集めは、ちょっとづつ集める"のが私の中での常識、一種の理念になっているからだ。
そんな中、冒頭の某H氏の言葉は本当に衝撃だった。今まで築いてきた理念が脅かされた瞬間だった。
・・・
"これから云う三つの理由を於いて外に剣を振るってはならん
ひとつ--自らの理念が脅かされた時
ひとつ--自らに大切な物の命が脅かされた時
ひとつ--自らの命が脅かされた時だ"(天津影久 - 漫画「無限の住人」より)
・・・
冒頭の言葉を聞いた昨年のワールドで、私は何も反論できなかった。自分の理念が脅かされているにもかかわらず・・・。だが今なら、まだ間に合うはずだ、間に合うだろう、いや、必ず間に合う。
前置きが長くなったが、ブッパ買い(「一度にカードを大量に買う」と同義)に対する反論を以下にのべたいと思う。
1)楽しみの機会が減る
マジックの面白さの一つに、コレクション性というものがある。そして、そのコレクション性の楽しみが最大に達する瞬間は、もちろんカードを買った瞬間だ。どの順番にカードを買いそろえるか悩む楽しみ。悩み抜いて買ったときの楽しみ。次に何買うかを迷う楽しみ・・・。買うという瞬間は、本当に楽しいのだ。
つまり、何度もこまめに買う=何度も最大の楽しみを味わえるということだ。だが、ブッパ買いは、その買った時に味わえる最大の楽しみが一度しか味わえない。どちらがよいかは自明だろう。
2)価格リスクの増加
カードの値段は常に、上下に変動する。株の値段が常に変動するのと一緒の理屈だ。だが、株の値段が上がるのか下がるのか予測できないのと一緒で、カードの値段が下がるか上がるかもまた予測不可能だ。
つまり、ブッパ買いした場合、それが最高値で買うリスクがあるということだ。もちろん逆に最安値かもしれない。つまり、ブッパ買いは最高のリスクをはらんでいる。その分、こまけに買うのは、市場の相場を見ながら買うため、リスクを軽減できる。どちらがよいかは自明だろう。
以上、こまめに買った方がよい理由を分かってもらえただろうか。
某H氏は、反論があるならコメントに書いて欲しい。昨年の冒頭の言葉を聞いた時、剣を振るえなかったが今ならできる。全力で相手する覚悟だ。
ブッパ買いか、こまめに買うかを悩んでいるなら、迷わず"こまめに買う"べきだ。
こまめに買うことこそ、マジックプレイヤーにとっての王道なのだ。
しかし、無限の住人、気が付いたら第一巻から15年、30巻近く出ているが、未だに記念すべき第一話に出てきた、無敵の浪人集団「新鮮組」副将-司戸菱安-に匹敵する適役が出ないのが残念でならない。
コメント
自分は、入手性の低いものに関しては、断然ぶっぱです。
理由は、下記の通りです。
・カードを探す時間がもったいない。
時間のほうがお金よりも貴重です。お金は、取り戻せても時間は取り戻せません。
自分のターゲット単価に入っていたら、迷わず買います。
・セット買いだと安くなったり、値段交渉できるため。
・コストダウンは、収入としても考えられるため。
・入手性の低いものは、大抵値段が下がらず、上がる傾向のほうが高いため。
>ブッパ買いか、こまめに買うかを悩んでいるなら、迷わず" こまめに買う"べきだ。
>こまめに買うことこそ、マジックプレイヤーにとっての王道なのだ。
ただ、買う瞬間が楽しいって方にはその人独自の快感があるのかもしれないですね。
機会,予算があるならば計画的な大量購入はいいと思います.(ぶっぱとは言わないかな?)
価格リスクに関してはスタンのカードではそうですよね.
ただ,レガシー,ヴィンテージに関しては少しちがうかと.
値段どんどんあがりますからね (汗)
大量購入する時の値引き交渉ができたり,そこから生まれる会話の糸はまとめ買いあってのものだと思います.
あとはなにに楽しみを持つかというところですが,
楽しみ,記憶に残るということ = ∫その人,モノと一緒にいた時間の質×時間
だと思っています.
だから,色々悩んだり,考えたりしてやることって非常にいいことだと思うのです.
だから,どちらがいいなんて言えないような..
みんな違ってみんないい.そんな風に思います.
受けてたとう
まず(2)の価格リスクの面から。
ワールドで購入したもののうち、他言語黒枠デュアラン39枚&ワクショ4枚&バグダッド4枚が総使用額のほとんどを占めています。
これらは現在の価格の流れから言って大幅な値崩れが見込みにくいカードです。
ワクショはヴィンテージで制限されてしまうと値が下がるという意見がありますが、制限されることによって敷居が下がり、購入者が増えて値段は下がらないのではないかという意見もあります。
バグダッドが制限されることはカードパワー的にないかと思われます。
また、これらをワールドで一度に購入したことの利点は二つあり、一つは円高による外国人ショップのカードの安さ、二つ目は購入にかかる経費の削減があります。
1.円高による安さ
円高のため外国の出張ショップの値段は相当安かったです。国内の他言語黒枠デュアランの相場より1割は安かったのではないでしょうか。加えて個人的なつながりのあるバイヤーの仲介もあって、まとめ買いで値段を下げることができました。全部ひっくるめて国内相場より2割近く安く手に入れることができました。
2.経費の削減
我々はカードを購入するにあたって、購入する料金だけで済むわけではありません。電車代だったり、昼食代だったり、ヤフオクで買うにしても送料がかかります。少しずつ買うのであれば、そういった諸々の経費がかさんでしまいますが、一度に買ってしまえば極力それを削減することができます。
(1)の楽しさに関しては人それぞれ、って言ってしまえばそれで終わっちゃうんですが、あえて反論するなら、カードが揃っていると「デッキを作る楽しさ」があると思われます。たくさんカードを持っていればそれだけデッキを作るモチベーションが上がると思います。私はわりとアホなデッキをせっせと作る方なので、少しずつ集めてるんじゃ足りません。
それにカードを持っていないと作りたいデッキを作るためにカードを買いにいくことになり、また経費がかさんでしまいます。
実際のところワールドでやたら買ったのは、サイドイベントで勝ってしまって勢いがあったってのと、確実に国内より安く速く揃うことが分かっていたからってのが理由ですね。安く済むならその分またカードに回せるんで、安く済む分にはいいと思うんですがどうでしょうか(゚ロ゚
よく考えると・・・・、(1)の楽しさについてはそれぞれであり、(2)のリスクについては、ブッパ買いの方がリスク低いですね。私は何を勘違いしたのでしょう・・・。全部ですね。
>Hグチさん、
>
今回は、私の全面的に論破されてしまいましたが、次回は勝つ!
(゚ロ゚
というより、DN始めたのをなぜ言わない(●v●)