"原子力エネルギーか、自然エネルギーか"という議論が様々な箇所でかわされている。もちろん、この議論自体非常に重要だが、もっと大事なことは、この国のエネルギー戦略をどうするかということだ。それを抜きにして、原子力か自然エネルギーか、はたまたオーランチキチキオーランチオキトリウムか、などの手段を議論しても(もちろん重要な側面はあるが)、本質的にあまり意味がなかったりする。
そして、エネルギー戦略というのも、国家戦略、目標を実現する中の一つの手段でしかない。もちろん、国家戦略、目標がないのにエネルギー戦略を議論しても意味がない。
つまり議論の順番として非常に単純化すると①国家戦略→②エネルギー政策→③その手段(原発か自然エネルギーか)が正しい流れだ。上位の戦略、政策がないのに末端のことを議論しても永久に答えがでないか、間違った解答にいきつくのがオチではないだろうか。


マジックに例えてみる。
デッキタイプすら決まっていないのに、タルモゴイフかエーテリウムの達人のどちらをデッキに入れるか悩んでも意味がない。
デッキが未完成、まだ50枚しかカードのチョイスが終わっていないのに、50枚のデッキでプレイングテストするのも意味がない。
メタ分析が終わってないのに、どのデッキタイプがメタに合っているか否かを議論しても意味がない。

これらのことは、マジックプレイヤーにとっては、常識だ。なぜなら、マジックは、この論理的な思考を自然に学習できるからだ。だが、政治の世界はもちろん、会社でも往々にして、順番のおかしな議論がまかりとおっている。彼らはマジックを知らないからだ。

全ての政治家、社会人、学生は、マジックを覚えた方がよい。もし、周りにマジックを知らない人がいたら強く勧めるべきだ。そうすれば、今より論理的で建設的な議論が行えるはずだ。

次回、その(2)では、非論理的な思考に陥らないための基本的な条件について記載したい。


オチャラケ首相の異名を持つ政権交代を実現した鳩山前首相など短命に終わった首相たちは、マジックを覚えてから首相になるべきだったと思う。小泉元総理が麻雀理論を政治に活かしたように(参照Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%80%E3%83%85%E3%83%A2%E7%84%A1%E3%81%8D%E6%94%B9%E9%9D%A9

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