前回(http://hal9000.diarynote.jp/201107232032416019/)の続き。

1)ガチプレイヤーとカジュアルプレイヤー
ガチプレイヤーとカジュアルプレイヤーの定義を以下とする。

ガチプレイヤー:トップメタデッキ(または、それに準ずる強さのデッキ)を使用する。勝つことを重視する傾向にあるプレイヤー
カジュアルプレイヤー:ファンデッキを使用する。勝つことは、あまり重視しない傾向にあるプレイヤー

この定義で考えると、WotCにとっては、ガチプレイヤーだろうが、カジュアルプレイヤーだろうが、このようなマジックに対するスタイルの差など、どうでもいい話だろう。
なぜなら、WotC(に限らず全ての会社)は、結局は利益を追求するのが目的であり、気になるのは、プレイヤーが、マジック(のパック)をどれだけ購入してくれるかに一番の興味があるはずだからだ。

さらに付け加えるとするなら、そのプレイヤーが、トーナメントに出てくれるか否かだ。トーナメントの参加人数が多ければ多いほど、格好の宣伝材料になり、"プレイヤーを増やす"トリガーになるからだ。例えば、日本選手権の本戦は約300名だったが、

「日本選手権予選の大会に参加したプレイヤーは、約10万人にのぼる」
「日本選手権予選の大会に参加したプレイヤーは、約600人だけだ。ショボン

どちらの方が宣伝効果が高いかは自明だ。


2)最後に
この社会では、マジック以外に、様々なゲームが溢れている。この瞬間も沢山のゲームが産み出されていることだろう。だが、マジックが長く遊ばれている裏で、この世に産まれてきた大半のゲームは、様々な理由で短い生涯を終える(要は誰も遊ばなくなって消える)。

これは、ゲームだけの話ではない。世に産まれたほとんどの有形無形の商品やサービスは、市場の洗礼を受けて消えてしまうのが現実だ。そのため、15年以上続いているマジックは、本当に幸運な部類に入るだろう。

WotCにとって、純粋な経営上の点から見ると、

  マジックのパックを購入しないプレイヤーより沢山購入してくれるプレイヤー
  トーナメントに全くでないプレイヤーより積極的に参加してくれるプレイヤー

の方がありがたいだろう。

だが、マジックという子供を産みだし、(今も)親として育てているWotCは、純粋なクリエイターとしての視点から見ると・・・、
そして、様々なゲームがすぐに消えるなか、マジックが、非常に長い間、親しまれてる事実から見ると・・・、
WotCにとっては、プレイヤーがマジックを遊んでくれるということ自体が、一番ありがたいのは言うまでもないと思う。




まー、言うても、私は今年で10パックも買ってないわけだが。
~(´ー`~)

コメント

イエネコ
イエネコ
2011年7月25日22:48

大阪に住んでいてレガシーばかりやっているイエネコと申します。
興味深い記事を書いていらして、いろいろと勉強になるので勝手にリンクさせていただきました。
今後も見させていただこうと思っています。
以上簡単にですが、報告させていただきました。

それと、ガチプレイヤーはトーナメントに参加したり、勝つためにカードを購入したりとウィザーズ社的にはよいことが多いのかなと考えています。マジックがプロ制を設けているのもモチベーションとか宣伝とこれを兼ねているのかなとも僕は勝手に思ってます。

駄文失礼しました。

KURATA_HAL
2011年7月26日21:00

イエネコさん、こんにちわ
リンクありがとうございます。また、今後、読んで頂けるとのこと。合わせてありがとうございます。

WotCにとっては、よりトーナメントに参加したり、よりマジックを買ってくれるプレイヤーのほうが、ありがたいと思います。

ただ、このエントリーでは、ガチプレイヤーとカジュアルプレイヤーの定義(違い)は、"トップデッキを使用するか否か"、"勝ちを重視するか否か"と考えています。"購入量の多さ"では区分していません。

ガチとカジュアルの議論で、すれ違いが多いのも、主張する人にとってのガチとカジュアルの定義が異なるところにあると思っています。

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