レガシーの禁止候補に挙がる《アーカムの天測儀》。私は、これを禁止にすべきではないという考えだ。その理由は、レガシー人口の維持のためだ。

《アーカムの天測儀》は、多色デッキをデュアルランドが少ない枚数で組めことを可能とする。これがレガシー界にとって、最大のメリットんなのだ。

レガシーへの参入の最大の障壁は、デッキの値段だ。さらに踏み込んでいうと、デュアルランドの値段の高さにある。レガシーに参入するには、デュアルランドを大金を出してそろえるか、デュアルランドが無い、または少ないデッキを組むしかない。しかし、人気の青いデッキは、長い期間、(青白奇跡デッキを除き)デュアルランドを多数装備が必要なため、高かった。そして、デュアルランドは、(ヴィンテージを除き)他環境では使用できないため、P9に手を出すことが困難であることから、レガシー専用カードなのだ。

そういった中、《アーカムの天測儀》によって、激変した。人気の多色の青いデッキを3~4枚程度のデュアルランドで組めるのだ。しかも様々なバージョンを組める。これなら、金を思い切って出そうと思ったプレイヤーは多いのではないだろうか。私も、何度も現場でそのような話を聞いたことがある。

《アーカムの天測儀》が禁止になると、そのようなプレイヤーは、レガシーから退場しないか危惧を覚える。

《アーカムの天測儀》は、単純にカードパワー、レガシーのパワーバランスなどの観点からみると禁止が妥当に見えるかもしれない。だが、レガシーの人口維持のためには、必要悪ではないだろうか。

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